マッチレポート

【リーグ第13節】VS駒澤大学

9月14日(水)

第90回関東大学サッカーリーグ
第13節 vs駒澤大学 ●1-2

第90回関東大学サッカーリーグ第13節が江戸川区陸上競技場にて行われた。

後期開幕戦を逆転負けで落とした順大は、前期に勝ち点1を分け合った駒大と対戦。インカレ出場ラインをキープするためにも、2連敗は避けたいところである。

前半開始早々から積極的に攻撃を仕掛ける順大。1分、中央のMF・19津島(1年)が左にはたくと、ボールを受けたMF・11米田(3年)がカットインからミドルシュート。しかしこれはキーパー正面。

3分、DF・16村松(1年)のロングフィードに抜け出したFW・17旗手(1年)がFW・18浮田(1年)へマイナスのパスを入れる。18浮田のシュートは一度は相手DFにブロックされるが、こぼれ球を拾った18浮田がもう一度シュート。しかしこれもキーパー正面。

8分、順大にFKのチャンス。しかし、キッカー19津島のボールは中に合わず、そのまま駒大のカウンター。順大は大きく蹴られたボールの処理にもたつきピンチを迎えるが、相手のファールに助けられる。

すると、序盤から試合が動く。10分、駒大は左サイドのスローインから2が持ち込みクロスを上げる。10のトラップは少し大きくなってしまうが、こぼれ球を角度のない所から9が押し込み先制点。順大は早くも追う展開に。

リードを許した順大は16分、19津島、17旗手、18浮田が中央で細かくパスをつなぐと、18浮田の落としを11米田がシュート。これはキーパーがファインセーブでコーナーに逃れる。

それでも順大のチャンスは続く。同分、直後のCK。ショートコーナーから17旗手がマイナスクロスを入れると、DF・4矢部(4年)が相手を引きつけスルー、そこに走り込んできたMF・29小松(1年)が右下隅に流し込み同点。すぐさま振り出しに戻す。

20分台に入り、駒大が再三サイドから突破を試みる。しかし順大守備陣がこれを許さず、追加点を与えない。

25分、11米田が左サイドから中に切り込み、17旗手とワンツーでPAに進入する。そのまま左足でシュートを放つも枠を捉えきれず。

ここまで、駒大はサイドを使いながら縦に速い攻撃を仕掛け、順大も細かいパス回しから駒大ゴールに襲い掛かる。攻守が目まぐるしく入れ替わる激しい攻防を見せてきたが、この時間帯は膠着状態が続く。

30分、順大にピンチ。駒大がロングスローからCKを獲得。速いボールがゴール前に放り込まれるが、GK・21中村(3年)が飛び出しパンチング。ここは難を逃れる。

駒大は次々とクロスを上げチャンスを窺うが、順大はなかなか攻撃の糸口を見つけ出せず。

36分、順大に久々のチャンスが訪れる。17旗手を中心にPA付近でボールを保持し相手を左右に揺さぶると、左サイドから11米田がクロスを上げる。しかし相手DFにブロックされ、シュートまで持ち込めず。

前半終了間際の45分には、DF・22柳澤(2年)からボールを受けた29小松がPA手前から17旗手にスルーパスを出すが、惜しくも届かず。

前半は、駒大が序盤に先制点を奪うも順大がすぐさま29小松のゴールで追いつき食い下がる互角の戦い。両チーム譲らず1-1で前半を終える。

後半、最初にチャンスを作ったのは駒大。48分、17が右サイドで2人を引きつけスルーパス。フリーでボールを受けた23がクロスを上げると、18がそれに反応しシュートを放つ。しかし、ここは村松が体を張ったスライディングでしっかりブロック。

駒大は後半もサイドから攻撃を仕掛ける
と、54分にハンドからFKを獲得。18が直接狙ったボールは枠を捉えるが、21中村がしっかりキャッチ。

すると55分、順大に後半最初のチャンスが。津島が敵陣中央でパスを受けるとドリブルで持ち運び、米田へパス。米田が縦に切り込みシュートを放つも、キーパーに防がれゴールとはならず。

61分には、駒大のCKを浮田がクリアすると、これを旗手が拾いカウンター発動。米田へのスルーパスが通ると、米田が中へ折り返す。そこに小松が走り込むが、小松のシュートは力無く、キーパーにキャッチされてしまう。

順大が流れを掴みかけていたが、63分にFKのピンチを迎える。18がファーサイドへボールを入れると、23が頭で合わせる。これがサイドネットに吸い込まれ、痛い追加点を献上してしまう。

なんとか追いつきたい順大は67分、FW・10佐野(4年)に代えてFW・9松島(3年)を投入。この交代で流れを引き寄せたい。

しかし流れは駒大に傾いたまま。68分、17がドリブルでPAに進入すると、サイドに開いた23にパス。クロスを上げられるが、これは合わない。

70分にも立て続けにCKのピンチを迎えるが、21中村がパンチングで弾き出す。

順大は71分に2枚目のカードを切る。19津島に代えてMF・31小島(4年)を投入して縦への推進力をもたらしたい。

すると74分、31小島がサイドに流れた18浮田へパス。18浮田がタメを作り、オーバーラップしてきた22柳澤を使うと、柳澤はダイレクトでゴール前へ折り返し。しかしこれは相手にブロックされてしまう。

75分には、31小島がアーリークロスを上げる。18浮田が頭で落とすも見方には合わない。シュートまで行けずとも、途中出場の31小島を起点とし立て続けにチャンスが生まれる。

1点を返したい順大は、攻撃の手を緩めず積極的な攻めを見せる。80分、11米田が縦へ浮き球パス。18浮田がヘッドで反らすと、これに反応した9松島がダイレクトで右サイドへ。それを受けた31小島がドリブルからシュートに持ち込もうとするも、芝に足を滑らせシュートを打つことはできず。

続いて88分。22柳澤から31小島へ縦パスが入る。31小島がクロスを上げるも相手DFにクリアされCKに。17旗手のボールに9松島が頭で合わせるが、これは惜しくもゴール左に外れる。

90+1分、順大最後のチャンス。CKを獲得すると、ゴール前で競り勝った4矢部がヘディング。しかし無情にもゴール上に外れ、試合終了。

駒大に破れ2連敗を喫した順大は7位に後退。次は3連戦最後の試合であり、インカレ出場の可能性を残すためにも大切な一戦。ぜひとも勝ち点3をもぎ取りたいところである。

(文責:1年 松田大歩、堀越大輔)