2016年10月28日【ブログリレー/喜多悠河】4年間の重み

23・喜多 悠河

スポーツマネジメント学科4年 喜多悠河

 

外を歩くと少し肌寒くなってきた。グラウンドでも落ち葉がよく目に付く季節になってきている。もう、大学生活も4年間の最後の学期に差し掛かっているのか。

“大学生”ってなんだろう。大学とは、人生の夏休み。大学とは、自分がしたいことをして4年間楽しみ続けるところ。
いやいや、そうじゃない。1年生の頃に「大学は社会に出る前の最後の準備期間なんだ」と先輩に言われた言葉が4年間ずっと頭の中にあった。4年間ずっと「社会で活躍する為に」、「将来実現したい目的の為に」何をすればいいのかを考えて取り組んできた。

 

部活動に所属すれば、それが大学生活の中心になる。勉強、アルバイト、ボランティア、留学、インターンシップ、研究会やセミナー、英語の塾、友達と出かけたり飲みに行ったり等々、自分の為にできる多くの事に規制をかけて部活を選んでいる※全く出来ないことはない。僕の4年間の中心は部活動、大学サッカーである。

 

“大学サッカー”ってなんだろう。ちょうど1年前くらいから就職活動を始め、社会に触れる機会が多くなった。世の中には魅力的な社会人、学生、教員がいっぱいいて沢山のことを学んだ。「さくらでサッカーをしている君は、100人にOB訪問している早稲田の学生に勝てるか?」と、ある社会人の方に言われた時、家に帰って考え込んだ。ただでさえ順大は周りに何もない。都内の大学生は流行のファッションや広告、多種多様な大学生と触れ合い、仕事で疲れ切っているビジネスマンや満員電車をみて刺激を受けている。片田舎の酒々井が悪いと言っている訳では全くない。僕自身は、都会からは少し外れたさくらキャンパスで積み重ねた4年間が通用すると信じていた。

「企業に行きたいので、部活に入りました。」「サッカーの知識をつけた教員になりたいので、部活に入りました。」「サッカー選手になりたいので部活に入りました。」そんな人沢山いるし、僕もそうだった。けど、それじゃ駄目だと気付かせられた。多分だけど、それだけでは色んな人の役に立てないし、世の中に本当に必要とされない気がする。

「サイドチェンジが持ち味です。」「スライディングタックルが武器です。」
なんて面接で言う人はいないだろう。多分だけど、そんな人は採ってもらえない。ここから推察できる事は、最も大切なことは技術や知識ではないだろうということ。
チームが得点する為にサイドチェンジを使ってどう貢献するのか。チームが失点しない為にスライディングタックルでどう貢献するのか。自分という人間の持ち味を生かして、タイトルを獲る為に何をすべきか。それだけじゃない、逆算することも大事。もっと練習効率を上げる為には後輩との信頼関係が足りないから、後輩を食事に誘って話す量を増やしていこう、といった具合に。
大事なことは人・組織に何ができたかということなんだと思う。

大学サッカーを通して本当に色々なことが経験できた。例えば、僕にとって集中応援もその中の大事な経験の一つ。パワポを作って、チラシを作って、イベントを考えて、お金の集計をミスがないようにする…。サッカー部なのになにやってんだこいつ、と思われるかもしれない。「人を動かすには何が大事か」、「楽しんでもらえるイベントを、来てくれる人の視点で考える」、「責任をもって一つの仕事に取り組む」。集中応援から学んだことは沢山あって、それがサッカーにも卒業してからも活きると思っている。

 

大学サッカーは僕の人生にとって大切なものである。大学サッカーのおかげで今の自分とこれからの自分がある。大学生活が人生の転機といってもいい。せっかく多くの時間をかけて大学でサッカーに取り組むならば、自分に何がプラスになるのかもっともっと考えないといけない。じゃないと、終わってから後悔することになるはずだ。

これが口だけにならないように、空響きにならないようにする為に、まずは自分から変わっていこう。じゃないと何も始まらない。